NASAの清掃員に学ぶ仕事のやりがい。あなたは何のために働くのか?
会社に勤めている社会人の皆さん
『あなたは何のために働いていますか?」
就職活動をしている学生の皆さん
『あなたは何のために就職をするのですか?』
皆さんはこの質問に答えられるでしょうか。
今後の人生の大半は働く時間です。
『はぁ、今日も仕事かぁ』
『月曜日なんか一生こなくていい』
『何のために仕事をしているのか分からない』
このような感情で働くことは人生を無駄にしているのと同じです。
仕事にやりがいを持って働く参考になるための2つのお話を紹介します。
NASAの清掃員
アメリカのケネディ大統領がNASA(アメリカ航空宇宙局)を訪問した際の話です。
施設の廊下を歩いていると一生懸命フロアを磨いている清掃員を見かけました。
清掃員は楽しそうに掃除をしているのです。
その姿を見た、ケネディ大統領は清掃員に声をかけました。
『なぜ、そんなに楽しそうに働いているのかい?』 すると清掃員はこう答えました。
僕は今、人類を月に送る手伝いをしています。
素晴らしいNASAの仕事をしているのです。
これほど、やりがいのある仕事はないです。
僕はこの仕事に『誇り』を持っています。
そう思うと今の仕事が
楽しくて仕方がないのです、大統領!
ケネディ大統領は清掃員に一礼をし、一言。
『ありがとう』
自分は、このNASAの清掃員のように『誇り』を持って働けているだろうか。
日々の業務に追われる中で、忘れかけていた大事な価値観を思い出した瞬間です。
イソップ寓話「3人のレンガ職人」
もう一つ仕事のやりがいを考える際に参考になる話があります。
それは、イソップ寓話の「3人のレンガ職人」です。
ある日、男性が道をあるいていると目の前に3人のレンガ職人が仕事をしていました。
男性は3人に対して、「あなたは何をしているのですか?」と質問をしました。
すると、
レンガ職人A:「レンガ積みに決まっているだろう」
レンガ職人B:「家族を養うためにレンガを積んでいる」
レンガ職人C:「歴史に残る偉大な大聖堂を造っている」
と答えました。
この3人の仕事をする目的を考えてみましょう。
レンガ職人A:特に目的なし
レンガ職人B:生活費を稼ぐこと
レンガ職人C:後世にのこる事業に加わり、世の中に貢献すること
この中で一番モチベーション高く仕事をしている人は誰でしょうか。
明らかにレンガ職人Cだと思う人が多いのではないでしょうか。
やらさせている仕事
やらなければいけない仕事
目的を持ち自ら考え行動する仕事」
レンガを積むという行為だけを切り取れば同じ仕事かもしれません。
しかし、目的が違うだけで仕事に取り組む姿勢は変わります。
姿勢が変われば、結果も変わる。
この思いに共感する人が生まれ応援してもらえる。
もう一度聞きます。
『あなたは何のために働きますか』
熱中して働いている日本人はたったの6%
世論調査や人材コンサルティングを手掛ける米ギャラップが世界各国の企業を対象に実施した従業員のエンゲージメント(仕事への熱意度)調査によると、日本は「熱意あふれる社員」の割合が6%しかないことが分かった。米国の32%と比べて大幅に低く、調査した139カ国中132位と最下位クラスだった。
企業内に諸問題を生む「周囲に不満をまき散らしている無気力な社員」の割合は24%、「やる気のない社員」は70%に達した。
引用元:日本経済新聞:「熱意ある社員」6%のみ 日本132位、米ギャラップ調査/より
日本人で熱意にあふれる社員は全体の6%しかいません。
仕事を通して、『熱中して働く人を増やしたい』
本記事のテーマを選んだ理由、私が働く理由がこれです。
高校生の頃、私は硬式野球部に所属し、憧れの場所「甲子園」を目指し、毎日白球を追いかけていました。
これが、今の自分の仕事をする目的となった原体験です。
目的や目標を持って活動をすることって本当に楽しい。
お金がもらえるわけでもないのに毎日野球に熱中していた日々。
1人ではなく、仲間と同じ目標を目指した日々。
当時を振り返り思うこと。
『何かに熱中して働いている人が周りに増えることで自分の人生は豊になる』
就活生の時にそう思った私は、人材会社に入社し、今に至ります。
『キャリアガイド』というサイトを運営する理由も同じです。
この目的があるからこそ、人材会社で働いたり、サイトを運営するという手段が生まれます。
仕事をする目的を見つける自己分析
私が仕事をする目的を見つけたのは、ある本を読んだことがきっかけです。
それが八木仁平さんの『世界一やさしい「やりたいこと」の『見つけ方』です。
世界累計30万部以上を売り上げている本書。
オリエンタルラジオ中田敦彦さんのYouTube大学でも取り上げられ話題になりました。
本書には『好きなこと✖️得意なこと✖️大事なこと=本当にやりたいこと』という公式が成り立つと書かれています。
好きなこと:ずっとやっていても苦にならないこと(情熱)
得意なこと:無意識にできてしまうこと(才能)
大事なこと:自分が大切にしていること(価値観)
これらを見つけるためのワークが準備されています。
それを進めていくと自分にとって本当にやりたいこと(仕事をする目的)が見えてきます。
仕事に悩む全ての人に読んで欲しい一冊です。